2級ボイラー技士免許を4ヶ月で取得!!学科試験と実技講習までかんたん勉強法もあり

 2級ボイラー技士の資格を割と短期間で取得できました。現場でボイラーを見る機会はあるのですが、なかなか資格がないと触らせてもらえないのが実情。なので、仕事で使う予定のボイラー資格をサクっと取得してきました。

 4ヶ月で、免許取得までいけるので、勉強法や問題集もご紹介していますので、もしかしたら参考になるかもしれません。

学科試験申込は6月

 学科試験は、正直それほど難しくありません。過去問さえ解いていれば、毎年ほぼパターン化された問題が出るので、似たような形式の試験問題になっています。

 試験問題は全部で40問あります。合格基準は、各科目で40%以上、合計で60%以上正解していれば合格になります。

 受験する時期によっては、過去とは違った傾向の問題が出ていることもありますが、過去問を数年分さかのぼって勉強していれば、60%以上の正解は余裕です。

 今回、使った問題集とテキストがこちら↓

 2級ボイラー技士は、受験資格はありません。2級ボイラー技士の免許を交付するには実技経験や実技講習の受講が必須となっていますので、要確認です。

 まずは学科試験の申込へ。近くの労働安全技術センターへ申込。受験申請書は、労働基準監督署や労働局の事務所に置いてあるらしいのですが、今回は郵便でお取り寄せ。

 受験料6800円を郵便局で支払い。支払いの控えを添付するようになっています。受験申請書も簡易書留での送付となっています。

 受験は、近くの安全衛生技術センターで受験できます。労働安全技術センターでの試験は、平日開催のところがほとんどです。出張試験で土日受験できるところもありますので、今回は他県で土日の休みに受験できる日程を選びました。

実技講習の申込も同時進行で

 2級ボイラー技士の学科試験の申込と合わせて、実技講習の申し込みをしておくことをおすすめします。学科試験と実技講習は、どちらが先でもかまいません。

 個人的には、学科試験の後に実技講習でいいのではないかと思います。ボイラーの実物を使って講習ができる実技講習は、普段ボイラーを見る機会のない方には、とてもいい機会です。弁の種類やボイラーの各部の操作が体験できるので、実技講習を先に受けておいて後から学科試験というのもいい方法だと思います。

 実技講習は、基本平日の3日間。近くのボイラー協会で、3日間の講習を受ける必要があります。ただ、日本中どこのボイラー実技講習を受けてもいいようなので、東京の方が福岡で実技講習を受講して、終了証を交付ということもOKのようです。

 実際ボイラーの実技講習を福岡で受けたのですが、わざわざ鹿児島や神奈川から来ている方もいて驚きました。ちなみに福岡県のボイラー協会では、ボイラー実技講習を金土日の3日間で開催しているので、割と遠方から来る方も多いらしいです。

 今回は、ネットでいろいろ調べていたら福岡県のボイラー協会で実技講習を金土日でやっていたので、即申し込み。料金は、テキスト代込みで21,600円ぐらい。この講習は、金曜日の8:40からスタートなので、遅刻厳禁です。詳しくは、このページの下の方で実技講習を受講で解説しています。

2カ月のかんたん勉強法

 試験が8月のお盆の時期なので、6月の申し込みからかなり日数があります。

 2ヶ月もあれば十分合格レベルには持っていけるので、まずは過去問題を何回も解いていきます。この辺りは、危険物や毒劇物などの資格試験と同じで基本は過去問を繰り返し解いていれば、傾向が分かります。

 専門用語が分かりにくい、ボイラーのイメージがつかみにくい時には、こちらのテキストがおすすめ。ユーキャンのテキスト+過去問ですが、こちらはかなり役立ちました。

 図解してあったり、法規問題の〇ヶ月などの要点が分かりやすく解説してあります。

 2カ月間、間違えても繰り返し過去問をやっていきます。今回過去問対策用に購入したのがこちら↓

 過去10年分ぐらいの問題が掲載されているので、とても役立ちます。ほぼ毎日繰り返しやっていけば、2週間もすれば40%以上の解答はできるようになってきます。2ヶ月で合格するには、過去問をやるだけでOK。

 テキストを片っ端から読み込んで、知識をつけてから問題を解くのが本来一番いい勉強法なんだと思いますが、合格するなら過去問で分からないところをテキストで部分的に補強しておく程度が一番です。

 そもそも分厚いテキストを、最初から最後まで読み続けられる自信もないんですけどね…。

 7月の終わりぐらいには、ほぼ70%ぐらいの正解がとれるようになっていたので、後は8月の受験日まで、その調子でだいたい毎日問題を解いていきます。

 注意しておきたいのが、満点合格を狙わないこと。完璧にこなしたい気持ちが少しずつ出てくるのですが、あくまでも最低点でもいいので合格するのが目的。合格してさえしまえば、あとは免許まですぐです。

学科試験は他県で8月に受験

 学科試験は、島根県で受験しました。なぜ島根?と不思議なのですが、お盆の8月13日、14日に受験できたのが、ここだったので。旅行ついでに受験もできるので、出雲大社と山陰旅行と合わせて、島根県の松江まで行ってきました。

 試験会場は、松江城のすぐ近くのビル。駅からバスが出ているので、すぐに到着です。試験そのものは、他の資格試験と同じでマークシートに鉛筆で解答欄を記入していくタイプ。

 ただ、当日の問題は過去問にはない内容もあったりしましたが、とりあえず各科目40%以上で60%ぐらいはいけたかなという手ごたえはありました。

 9月の上旬に結果発表。Webサイトでも合格した受験番号が公表されるのですが、受験者には結果ハガキが届きます。結果は、合格。

 合格さえしてしまえば、後は実技講習を待つだけです。

9月に実技講習を受講

 学科試験に合格してから、約1ヶ月。今度は、免許の申請に必要なボイラー実技講習の受講です。

 ボイラー実技講習は、各地のボイラー協会が主に開催している法定講習で、3日間規定の時間を受講すれば、ボイラーの実務経験がなくても2級ボイラー技士の資格が取得できます。

 今回は、福岡県で受験。博多駅から近い商工会議所での講義がスタート。日程は、3日間のうち2日間が座学でひたすら講義を受講。朝の8:40から17:00ぐらいまで、講義が続きます。これは聞くだけです。

 ほとんどの受講者が、学科試験合格者の人ばかりなので、このあたりはテキストを読み続けていくタイプの退屈な授業形式となります。居眠りはOkですが、遅刻欠席はNGです。

 法定講習なので、確実に本人が出席しているか初日に免許などでの本人確認があります。出欠もきっちり日付入りの印鑑でチェックとなります。

 3日目が、場所が変わって博多駅近くのホテルになります。ホテルの駐車場に鋳鉄製ボイラーを積んだトラックが来て、実際にボイラーのバルブ開閉や水面計の確認などを指差し呼称しながら、一人ずつ実技でやっていきます。

 とはいえ、間違えてもその場で詳しく解説してもらえるので、難しくありません。

 むしろ間違えてしまったほうが、講義が盛り上がるので、このあたりはのんびりできます。初日と二日目の退屈な講義よりは面白いです。

 3日目の講義終了後に、ボイラー実技講習終了証が発行されるので、免許申請時に必要になります。ボイラー実技講習は、だいたい20,000から25,000円で全国のボイラー協会で開催されています。

 金土日の週末でやっているところは少ないので、基本は平日開催と考えておいたほうがいいと思います。なかなか仕事が休めない方も多いと思いますので、週末開催のところも細かくチェックしてみるといいかもしれませんね。

免許申請で免許が届きました

 ボイラー実技講習から帰って翌日に、申請書を東京に送ります。申請書は、実技講習の会場でもらえるので、書き損じに備えて2部もらっておいたので、書き間違えたときの予備があるといいかもしれません。

 簡易書留なので、郵便局の窓口から送ります。申請には、収入印紙1500円と返送用の簡易書留料金404円分の切手が必要です。

 約2週間後に、免許到着。簡易書留で届きました。

 6月に学科試験の免許を申請して4ヶ月経過、10月に2級ボイラー技士の免許が取得できました。ボイラー技士は、実務経験がなくても取得できるのですが、ボイラー実技講習の受講スケジュールも考えてから予定を立てておく必要があると思います。

 以上、4ヶ月でトントン拍子にいけば、2級ボイラー技士免許が取得できる方法をご紹介しました。実際に取得してみて、なかなかいい経験になったこともあります。試験そのものはとても簡単なので、まずは学科試験だけでも合格しておくと、後々役に立つこともあるかもしれません。